コラム 世界の食事情フランス編 クリスマスに人気の高級食材

フランス人にとってノエル=クリスマスはとても大切な日です。それぞれの家でモミの木が飾り付けられ、日本で言うおせち料理を囲んで家族や親戚と一緒に過ごします。

そんなフランスのクリスマスの食卓に欠かせないものといえば?

目次

代表的なのは、秋から冬にかけてシーズンを迎えるキノコ類、例えばトリュフや、カキ、カニ。また、キャビアやロブスター、七面鳥など、特別な日だけあってこれぞ!という高級食材が用意されます。
あるフランスのアンケート結果によれば、1カ月も前からクリスマスの食事の内容を考えるという人は、およそ6割にのぼるそうです。

張り切って準備を進めているのがよく分かります。

パリで人気のお店を紹介

まずはPETROSSIAN。
常に豊富なキャビアをそろえていることで有名な老舗です。ちょうどキャビアを小分けにする作業をしていました。
まるでキャビアの誕生日ケーキ・・・見ているだけで幸せな気持ちになります。
ショーケースには、ブルガリアとアメリカ、フランスの3カ国のキャビア10種類以上が並べられています。
右側がアメリカ産、左側がブルガリア産。ブルガリア産は粒が大きく味がしっかりしているため最も高級だそうです。
気になるお値段は、1~2人用の30グラムで384ユーロ!手頃で人気のアメリカ産の約8倍です。

シャンゼリゼ通りにほど近いHEDIARD。
取り揃えられた14種類のフォアグラの中にはトリュフを入れたものもあり、1キロ600ユーロと値が張ります。
すぐに食べられるテリーヌの他、クリスマス直前には、フライパンでソテーして食べる生のフォアグラも出始めるそうです。

クリスマスが近づき、フランスは道路やお城にもデコレーションが施され、わくわくムードが高まっています。
私も今回がフランスで過ごす初めてのクリスマスです。(T.P)