花咲ガニはカニじゃない?根室に行って食べてみた。

北海道で蟹といえば、ズワイガニやケガニ、タラバガニとともに「花咲(ハナサキ)ガニ」があります。今回は、花咲ガニの本場、根室半島に行って食べてみました。

花咲ガニは何の仲間?

目次

 花咲ガニとは、北海道の道東、襟裳(えりも)岬より東の太平洋沿岸、根室半島北側のオホーツク海、千島列島周辺、中でも浜中湾から納沙布岬にかけて生息しています。

花咲ガニの甲は、逆ハート形で体全体に多数のトゲが発達しています。茹でると鮮やかな赤色になります。(写真は茹でた状態の色です。)

根室では7月から9月が漁期ですが、旬は身入りが良くなる秋口です。

花咲ガニはヤドカリの仲間です。ヤドカリの仲間は、一番後ろにある4番目と5番目、または5番目の脚が極端に小さいのが特徴ですが、写真で見ると足が4組になっているのがわかります。

北海道の根室で花咲ガニを食べてきました!

 8月末に根室に行きました。市場もスーパーの売り場では、たくさんの花咲ガニがひっくり返って並んでいます。

まずは、花咲ガニのお寿司

根室市内では、有名な回転ずし「根室花まる 根室本店」へ行きました。根室駅から車で5分くらいのところにあります。到着した時はすでに何人も待ち客がいました。人気店だけに店内はにぎわっています。札幌や東京にも支店を出しているようですが、やっぱり本場で食べるのは違うのかなと思いながら順番を待ちました。

順番が回ってきたので席に座り、アサリ汁とともに今回のお目当て「花咲ガニ」の寿司を注文。大きなアサリがたっぷり入ったアサリ汁に驚いているところに手元に「花咲カニ」の寿司が届きました。

濃厚で甘みのある花咲ガニの身がたっぷりのった軍艦です。本場根室でしか食べられない味でした。他のお寿司も新鮮でおいしかったですが、やはり本場で食べた花咲カニの寿司がとても印象的でした。

歯舞漁港でこんぶまつりで花咲ガニの鉄砲汁

花咲ガニの料理をもう一品。たまたま根室半島の歯舞漁港で「はぼまいこんぶまつり」というイベントがあったので行ってきました。

そこでは、昆布が主役なのですが、旬の花咲ガニもたくさん並んでしました。大きな茹でガニはすぐに完売していました。ハサミを使って会場のベンチでたくさんの人が花咲ガニを楽しんでいました。殻が固いので、ハサミを使っていただきます。私一人では1匹は多すぎると思ったので、隣で販売していいた花咲ガニの鉄砲汁をいただきました。

 料理のお母さんが作っているのか、豪快に鍋にたくさんの花咲ガニが入っていました。注文すると大きな花咲ガニが半身も入っていてビックリ。これで500円というのにさらにびっくり。アツアツのうちにおいしくいただきました。

北海道の東、釧路から根室半島、羅臼にかけては花咲ガニだけでなく、おいしい海産物がたくさんそろっているエリアです。季節を変えてまた訪れたい場所です。

(今井雅浩)